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2019年12月 「炭水車台枠(3)」



側板の後端には、補強の鋳物はなく、代わりに側板と平行に内側補強板が取り付けられる。その前端は、中心鋳物を段差加工した部分で保持され、後端はスペーサを介して側板と接続される。



側板の底と後端梁の裏面は、三角補強板で接続される。レーザー加工品であり、必要な加工は取り付け用の穴開けのみ。ステージに垂直に固定して座標管理で開けた。



側板に、三角補強板取付穴を開ける。側板の断面6mmの中にM3の穴を開けるので、センターがずれないように注意が必要。



レーザー加工の後端梁を取り付ける。左が、上から見た写真で、右が、下から見た写真である。三角補強板は、真鍮アングルを介して後端梁に取り付けられている。三角補強板の内側は、側板を通り越して、内側補強板に接触しているが、固定されているのは側板のみ。




後方から見るとこのようになっている。実機では、後方からボルト(ナット)が見える位置が決まっているので、それ以外はボルトが見えないように配慮した。



実機では、車体中央下部に太い制動軸があり、2基のフレーキシリンダーに接続されている。模型ではとりあえずシリンダーは使用せずに運転士のフットブレーキのみとするが、制動軸は実物どおりにリンクに使用する。写真は、制動軸の両端を支える制動軸受鋳物で、これも砲金製である。



四爪チャックで裏面を仕上げる。



制動軸が通る穴をドリルで開けてリーマで仕上げる。制動軸は13mm。



上の取り付け部分は段差加工が必要である。側面ミリング仕上げをした。



制動軸受け鋳物は、レーザー加工の平板を介して側板に取り付ける。ここでは平板にネジ穴を開けている。



鋳物を側板の下部に取り付けた状態。左右で位置がオフセットしている。その左の真鍮部品は、ダミーのブレーキシリンダー取付板である。



制動装置のリンクの一部は、制動軸以外でも本体に取り付ける必要があり、これはそのためのブラケットである。材料は鋼角棒で、まず固定側の段差加工を行う。



ロータリーテーブルで、ブラケット端部のアール加工をする。アールの中心を治具にねじ止めし、反対側を治具に押し付けて固定した。最後にスリット部分をエンドミルで切ると完成。



ブラケットと同様に、両端をアール加工するリンク部品があり、これもついでに製作しておく。



ブラケットは、コの字の取付板を介して、台枠の側板に取り付けられる。強い力のかかる部分なので、太いボルトでしっかり固定した。



ブラケットを取り付けると、台枠の固定部品が完成となる。あとはフットブレーキの可動部分を作れば良い。


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