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2020年7月 「フランジプレート穴開け」


フランジプレートに開ける穴の位置は、すべて型板を基準にしてけがいた。型板を加工した時のセットアップを再現し、型板の高さを基準にして穴位置を決める。バックヘッドの場合は、加工治具を用いて傾けた状態でけがく。ロータリーテーブルを回すことで縦横の位置をハイトゲージでけがいた。



内火室管板は、傾けないので、型板を直接ロータリーテーブルに固定してけがく。煙室管板は旋盤の面板に取り付け、ベッドを基準にしてけがいた。



ステイ用の穴などの小さい穴は、そのままドリルで開ける。ブッシュをロウ付けする穴は、精度を確保するためリーマで仕上げた。




加減弁ブッシュの大穴は、ホールソーで開けた。ホールソーで開けた穴は直径誤差が大きく、真円度も悪い。加減弁ブッシュの場合は、バックヘッドの表面にフランジ部分が密着し、そこを全面ロウ付けしてシールするので、穴の真円度は重要ではない。



バックヘッドと内火室後板は、バックステイと焚口で接続されるので、これらの穴は、両者を重ねて加工することで、位置を合わせる。それぞれの焚口穴中心に小穴を開け、そこにピンを貫通させてセンタリングをした。



2枚まとめてステージに固定して、バックステイの穴を、バックヘッドから内火室後板に移し開ける。



両者を旋盤の面板に固定し、2枚まとめて焚口の穴をホールソーで打ち抜き、中ぐりバイトで仕上げる。手持ちの旋盤で振り回せるぎりぎりのサイズだった。




加工後に面板から外した状態。2枚の部品の固定に4本のボルトを使用し、これらを面板に固定するのに追加で3本のボルトを用いている。いずれも、加工物と面板の間にナットと大径ワッシャを挟み、中ぐりバイトの刃先の逃げしろを確保している。



こちらは煙室管板の加工。ロングステイ用の穴はドリルで開ける。加減弁ブッシュ用の穴はホールソーで打ち抜く。ここも真円精度は不要である。煙管用の穴は内火室管板と同時に開けるので、ここではまだ開けない。



内火室管板の穴のうち、フロントステイ用の穴はドリルで開ける。煙管用の穴は、この段階ではドリルで下穴を開けるだけ。仕上げは専用のボーリングバーを自作して行うが、それについては次回報告する。



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