2005年5月 「ディテール工作(4)」
ランボードを塗装する前に、ネジ固定していた垂れ板をハンダ付けで永久固定した。接合面にペーストを塗って組み上げ、短く切ったハンダを等間隔で置き、カセットトーチで端から順番に加熱し、接合部にハンダを流し込む。
ランボードの垂れ板には、オキツモの耐熱スプレー白を塗った。タミヤのマスキングテープ(6mm幅)と新聞紙を使って、まずランボード側を隠して垂れ板の白を塗り、続いて垂れ板側を隠してランボードの黒を塗った。マスキング領域の少ない方を後から塗れば、回り込みの危険性が減る。
エアタンク(汽笛)には真鍮の帯板を巻く。タイトに巻くために、まず一端をタンクにねじ固定し、反対側を針金でひっぱりながら、固定穴を移し開けた。タンク単独で黒く塗装し、ここにクリアを塗装した帯板をネジ止めする。
塗装して組み上げたタンクまわり。キャブのステップも取り付けた。ハシゴ構造で、これも鋼と真鍮の材料を銀ロウ付けで組み立てたものである。写真ではわかりづらいが、ステップの二段目とエアタンクの間に梁を渡して補強してある。
キャブ内の真鍮ブロックは、後部のみを端梁に固定していたが、ハンドポンプの操作によって前部が上下にしなるという不具合があった。そこで鋼アングルを追加して、ブロックの前部を主台枠に固定した。ランボードを貫通しての固定となる。ハンドポンプの載っている右側のみ実施した。
上まわりを仮載せして固定穴を開ける。電動ドリルで行ったが、ドリルチャックがじゃまで底まで届かないので、ピンバイスでドリルを延長した。
床板はランボード用の真鍮網目板で作った。キャブ内の部品配置のため複雑な形状となる。ボール紙で試作して収まりを確認してから材料を切り出した。ボディを載せた状態で上から入れるのだが、一部、配管がじゃまで入らなかったので、そこだけ分割して継ぎ板で継いでいる。
ボイラーの左右部分の床板は省略したが、床板前端が切りっぱなしだと石炭が床下に転がり込む可能性があので、前端にアルミアングル材で低い壁を設けた。
(終)