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2025年11月 「運転室床板」

運転室床下パーツのうち、後板と梁の一部だけレーザー加工で用意した。他はほとんど矩形部品である。

床板はランボードと同様、動輪舎の網目板を使用した。写真は垂れ板固定用のネジ穴を開けているところ。

垂れ板は床板の周囲を取り囲むように設置するが、真鍮アングルを使用するので、斜めにカットして断面を隠す。バイスを45度にセットしてエンドミルで斜めに仕上げる。

床板のネジ穴と対応する位置に穴を開ける。いずれもフライス盤の座標管理で開けて、移し開けは行わなかった。

真鍮アングルの直角精度はロットによりばらつきがあり、今回手配した材料はかなり鈍角になっていた。エンドミルで正面削りをして直角を矯正した。

床板に、垂れ板となるアングルを取り付け、まとめて運転室取付穴を開ける。

完成した床板を裏から見た状態。内側の縦板は、ボイラー覆いの末端を表現するためのダミーおよび、床板段差を隠す縦板である。さらに後板を取り付けるためのアングルも付ける。

後板に、レーザー加工で用意した梁を取り付ける。これも真鍮アングルで組み立てる。実物はほぼ同じサイズの鋼アングルで組み立てられている。下部には、後端梁に取り付けるための穴を開ける。

左右それぞれ床板と後板を組み立てる。これがボイラーの左右に取り付けられ、網目板の中央床板で接続される。
公式側にはさらに、空気分配器を取り付けるための棚を作り付ける。棚は、鋼板を折曲機でコの字に曲げて作った。


棚は左側の床板と後板の間にまたがって取り付けられる。

床板の前端はボイラー覆い取り付けたアングルで支えられる。アングルは鋼アングル材を加工したもの。床板が左右均等でランボードと平行になるように、角度計で確認しながら取り付け位置を決める。

写真は、ボイラー覆いにアングル固定穴を開けているところ。U字材料の反対側が加工の邪魔になるので、机上に小型フライス盤を置き、U字の反対側を机の下に逃がしてクランプしている。
完成した床板を本体に取り付けた状態。中央の床板は、左右の床板より一段低い位置になる。
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