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2026年1月 「運転室(2)」


運転室全体の建付けができたところで、細部の加工をする。まず運転室側窓の下部に取り付ける手すりを作った。手すりの左右を支える部品は、ロストワックスで準備した。いつものようにモデラで削り出し、鋳造を依頼した。必要な4個分をまとめた形状になっている。



4個まとめて固定穴を開け、切り離して手すりを差し込む穴を開ける。差し込み穴は深さに余裕がなく、底をスクエアにするためエンドミルで開けた。




ロストワックス部品に快削ステンレス丸棒の手すりを差し込み、側板に取り付けた状態。側板にタップを立てて精密ネジで固定した。



側板に取り付ける区名札枠も、ロストワックスで用意した。左右それぞれ2個ずつ必要で、2個一組で整形した。表裏を整形して、実際に区名札を差し込める形状とした。




切り離してバリを除去し、固定穴を開けた状態。固定穴は鋳物に凹みを作っておき、いきなりドリルで開けられるようにした。



側板にネジ穴を開けて固定する。それぞれ1か所だけネジ穴を開けて仮固定し、クランプして残り3か所の穴を移し開けた。




側窓上部のヒサシは曲げ加工が必要だが、展開した形状でレーザー加工を依頼した。0.8mmのボンデ鋼板を使用。



中央の取り付け部分と、左右のアール部分とに分けて曲げる必要がある。まず中央の取り付け部分を曲げるが、折り曲げ機の刃を間引いて、左右のアール部分に刃が掛からない状態にして曲げた。左右のアール部分は、平鋼の端部をアール加工してそれを金型として曲げた。




窓に取り付けた状態。中央の取り付け部は窓枠の上部に重なり、窓枠の固定ネジを使ってまとめて固定される。



運転室前板の加工に移る。まず前板中央寄りの円窓だが、窓はガラスの円盤で、前後から窓枠で挟んで固定される。まず前板に、窓枠を取り付けるための穴開け加工をした。穴はXYステージの座標管理で開けた。



窓枠はレーザ加工部品だが、細くて変形しやすいので、真鍮製のヤトイを作り、ここにセットした状態で三爪チャックして穴開けをした。表の窓枠には丸穴、裏の窓枠にはネジ穴を開ける。




ガラスは、腕時計用のガラスでジャストサイズのものがあったので利用した。前板の厚さ1.6mmに対してガラスの厚さは1.5mmであり、そのまま穴に入れて前後を押さえて固定する。実物の固定はリベットになっているが、精密ネジの頭で表現する。



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